改訂版天女座物語4
〜毎日新聞のコラムより〜


熊野市とイタリアのソレント市は、昨年姉妹都市提携を結んだ。
今年五月、訪問団が熊野市入り。天女座でもコンサートと食事を
することになった。前夜、トンチャンとテーブルセッティング。
淡いオレンジとグリーンのテーブルクロスを敷くとみちがえる
ように美しい。たまたま新潟の清水義晴さんによる、民具を
再生してインテリアにしている掛け軸やつい立が飾られて
いるので華やかになった。
当日、あいにくの雨の中、アッタルディ市長さん以下二三名は、
天女座に到着。
「帰れソレントへ」をステージで演奏してお出迎え。
私の着物姿に市長さん達が次々と舞台にあがって来られ記念撮影。
その後、にわか覚えのイタリア語で自己紹介。「熊野古道をゆく」
の映像と音楽で楽しんで頂いて、食事タイム。今日のメニューは、
漁師の森下さんのはごろも揚げ(うつぼ)、はごろも天ぷら、
うつぼの湯引き、目はり寿司、さんま寿司、などなど。
皆さん、うつぼに大変興味を持たれいろいろ質問が飛ぶ。
最後は、海一望のカフェで抹茶とわらび餅を食べて頂きながら私が
足踏みオルガンを演奏。
市長さんの奥さんは、音楽が気に入って下さりぜひ又、ソレント
にも来て下さいねと言って一緒に記念撮影。
竹がお好きなようで地元のおじさんの手作りの竹の花瓶を差し
上げたら大喜び。
さあ、それからは、天女座一周年の餅巻き。
すでに地元の方々は、集まって来て戦闘体勢。イタリアの方に
喜んで頂こうと、厨房のおばちゃんのゆっこさんに作って貰った
千五百個の紅白の餅.餅、餅。
トラックの上に市長さん達に上がって、初めて見る餅に驚きを
隠せないようだ。
「そーれ!」とトンちゃんの掛け声で餅を投げ始めるとわっと
歓声があがり、イタリアの人たちも大喜びで餅を投げる、投げる。
笑いが起こり、あっという間に投げ尽くされた。最後に大きな餅を
市長さんが投げると大きな歓声。友好を深めるのは、やっぱりお祭り!